教師のいじめ 神戸

神戸市の小学校で教師が教師をいじめる問題が明らかになった。私も小学校に30年以上勤務してきたが、あまり驚かなかった。というのは、最近の学校の先生の間には、いじめに近い風土が実在するからである。20年前では、若い先生たちを育てることや指導力が十…

子供虐待

日本で幼い子供が虐待の犠牲者になる事件があとを絶たない。法律をいくら改正しても変わらないと思う。なぜなら、日本社会特有の問題がそこに潜んでいるからである。日本は家制度を大切にしてきた。その中で子供は家庭や親のものであるという思想が根強く広…

不登校

不登校の児童生徒が増え続けている。おそらく、今後も増えることはあっても、減ることはない。なぜなら、学校現場では、本気で対策を考えていないからである。学校現場では、不登校の原因を子供や保護者の側にあると考える。学校や担任の側に原因があるとは…

インクルーシブな学校

教師になつて30年以上になるが、最近の子供達を見て感じるのは、少しづつ幼くなっていることである。20年前の子供達と比べると、3、4歳幼いように感じる。今の小学一年生は、昔の4歳児くらいに見える。これは、子供のせいではない。明らかに子供を取り巻く状…

学校の非常識

学校の教師は何よりも目の前の子供達のことを最優先にするべきである。当たり前の話と思われるが、学校の中では、決して当たり前ではない。職員室の関係性が優先されたり、出張や市教委対応に重きが置かれたりする。私の今の学校でも、朝会で運動場に並んだ…

発達障害

放課後等デイサービス大流行の今、子供達の行き場がちょっと気になる。自閉症スペクトラムに特化した療育など、保護者の選択肢は増え、発達障害と見られた子供達が習い事と同様に曜日ごとにあちらこちらへ忙しく通う。子供達からみると、通わさせられている…

インクルーシブな学校

特別支援学級の子供が交流学級で授業に参加するのに資格などいらないはずである。ところが、授業内容が分からないのにいてもとか、個別に支援する人がいればイイとか。授業には、知識や技能を学ぶ以上に有意義なものがある。友達の考えを聞いたり、友達のこ…

インクルーシブな学校

インクルーシブな方向性を目指して特別支援学級を取り組むならば、原学級保障である。特別支援学級に在籍する子供は、できるだけ交流学級である原学級にいくようにする。また、それと同時に、通常学級に在籍で支援を必要とする子供には、特別支援学級の弾力…

対話的学び

多様な子供達が共に学ぶ教室では、子供同士の学び合いや教え合いによって授業を作り上げる。学習が得意な子供は、分からないと困っている子供に、いろんな方法で理解を促そうと努める中で自分の学びを深める。学習が苦手な子供は、いろんな子供の説明や工夫…

インクルーシブな学校

インクルーシブな方向性を持つ学校では、職員室もインクルーシブになる。多様性を受け止める価値観は職員同士でも共有できるので、お互いを支え合う風土が広がる。若い先生の未熟さを責めるようなベクトルは絶対に生まれない。若い先生も伸び伸びと子供に向…

インクルーシブな学校

特別支援教育が始まり、新たな障害者として発達障害が公認?されるようになると、ちょっと違うと教師から見える子供達が特別支援教育の対象となって通常学級から排除される方向性が生まれた。特別支援教育が始まるまでは当たり前に通常学級で共に過ごせた子供…

インクルーシブな学校

いじめを原因とする自殺があとを絶たない。これは、学校という特殊な組織の体質を変えない限り永久に起こり得ると30年以上学校に勤めてきての実感である。教師という職業の特殊性も関係している。例えば、学校に行きたくないという子供がいた時に、ほとんど…

インクルーシブな学校

インクルーシブな方向性を持つ学校では不登校はいない。なぜなら、子供達の違いを認めようとするからである。一人ひとりの違いを見つけ、そこから取り組みを始めるから、真に一人ひとりを大切にする学校となる。そして、子供達の安心感が高まる。どんな子供…

インクルーシブな学校

特別支援教育が始まり、特別支援教育の対象となる子供が増え続けている原因は、間違いなく教師による排除である。ちょっと変わっている、ちょっと時間がかかる、乱暴な、マイペースなど、15年前までは通常学級の中で当たり前に受け止めていた子供達を新たな…

医療的ケア 学校

どんな子供でも、まず教師は信頼関係を築くことに努めなければいけない。子供は信頼する大人の言うことしか聞かないからである。医療的ケアを必要とする子供と信頼関係を築くためには、医療的ケアを横に置いて信頼関係を築くことはあり得ない。子供の思いを…

医療的ケア 学校

医療的ケアを必要とする子供が地域の学校に通うためには、今だに保護者の大きな負担による。文科省の検討会議で小中学校でも子供の個別に応じて学びを保障する方向性が示されても、看護師配置の予算措置が拡充されても、学校現場で理解が進まないのは教職員…

インクルーシブな学校

発達障害など多様な子供達がいると、学校は何よりもまず、加配など人手を要求する。学級担任一人では手が回らないと簡単に結論付ける。教職員の力不足だと思わず、仕方がないと当たり前のように考える。大きな間違いである。アメリカのインクルーシブ教育実…

インクルーシブな学校

特別支援学級のインクルーシブな取り組みは、原学級保障である。必要な学習の時だけ特別支援学級を利用する。もちろん、ランドセルは通常学級に置き、給食も通常学級でみんなと食べる。通常学級を原則としてすべての学校生活を過ごす。また、特別支援学級の…

インクルーシブな学校

特別支援学校の過大化の原因は通常学校のしんどさにある。非常に狭い価値観しか持ち合わせない通常学校では多様な子供達は安心して通えない。そこで必要なことは、通常学校が変わることである。特別支援学校の教授法や授業内容、支援の方法を地域の通常学校…

インクルーシブな学校

特別支援学校や特別支援学級におけるインクルーシブな取り組みは、学籍一元化である。すでに分けられた特別支援学校や特別支援学級では、通常の学級や学校に転籍できないかを毎年検討することである。あくまでも原籍は地域の通常学級であるという考えをすべ…

インクルーシブな学校

今、日本の学校が抱える問題を解決するためには、インクルーシブな学校を目指す取り組みが大切です。いじめ、不登校、貧困、外国につながる子供、支援を要する家庭など、まさに多様な課題に向き合うべき学校では、多様性という違いを受け止める方向性が必要…