医療的ケア 学校

医療的ケアを必要とする子供が地域の学校に通うためには、今だに保護者の大きな負担による。文科省の検討会議で小中学校でも子供の個別に応じて学びを保障する方向性が示されても、看護師配置の予算措置が拡充されても、学校現場で理解が進まないのは教職員の偏見にある。医療的ケアを必要とする子供は特別支援学校に通うべきだという無知の偏見であり、医療的ケアを必要とする子供は学習なんかしなくていい、命に関わる問題は小中学校の範疇ではない、という考えである。我が子や孫が医療的ケアを必要とする子供であっても同じ考えでいられるか?やはり、医療的ケアを必要とする子供のことを知らない勉強不足の教職員の偏見である。教職員は、まず目の前の一人ひとりの子供と向き合うことからスタートしなければいけない。医療的ケアと言っても様々である。何より本当に命に不安のある子供を地域の学校に通わせようと思う親はいない。我が子を見て、地域の学校で子供同士の中で育てるべきだと思うからこそ、小中学校の選択をする。もっと親の願いに寄り添わなければいけない。何より医療的ケアを必要とする子供のことを一番わかっている専門家は親である。